12歳の少女・真琴は、絵画教室の先生である衣良を一目見るなり、心を奪われた。しかしあるトラブルをきっかけに、衣良は街を去ってしまう。6年後、大学生になった真琴は友人と訪れた展示会をきっかけに衣良と再会する。あの時と何も変わっていない、彼女の姿。衣良には秘密があった。生身の人間でありながら、血を吸わなければ生きていけない宿命を背負っていたのだ。真琴は血に飢えた世界から、衣良を救い出そうとするが……。
監督は、2013年に発表した中篇映画『天使の欲望』がレインダンス国際映画祭、ニッポンコネクションなどに選出され話題となった新鋭監督、磯谷 渚。本作が初の長篇作品となる。また、『女優霊』『リング』の脚本、昨年『ザ・ミソジニー』を発表したJホラー界の鬼才、高橋 洋が共同脚本として参加。更には、唯一無二のルックスと感性を武器に、近年では『ザ・ミソジニー』、『水いらずの星』などで主演を務め、プロデューサーとしても映画界で躍進し続けている河野 知美が黒川 衣良役として出演。ミステリアスに周囲を翻弄しながらも、自らの数奇な運命に慄く女を演じきる。その衣良へ、激しい想いを抱き、なかば囚われ続ける若き画家、結城 真琴役を見事に体現したのは、300人以上の応募から役を射止め、今年公開作品『MOON and GOLDFISH』でも主演を務めるなど今注目の若手女優、峰平 朔良。初恋、アーティストとモデル、無垢がゆえの残酷さ…そして<吸血鬼>といった要素を取り入れながら、太陽にヴェールをかけた世界のなかで、各々の欲望を衝突させる女たちの圧倒的な激情の物語を構築した。ひとを愛するとは、どういうことか?すべてを狂わすようなひとが、人生に現れたら?支配欲、嫉妬、執着──愛という一種の<病>を、透き通るような妖しさで捉えるこの物語は、その衝撃的な結末まで狂おしくのぼりつめていく。
12歳の少女・真琴は、絵画教室の先生である衣良を一目見るなり、心を奪われた。しかしあるトラブルをきっかけに、衣良は街を去ってしまう。6年後、大学生になった真琴は友人と訪れた展示会をきっかけに衣良と再会する。あの時と何も変わっていない、彼女の姿。衣良には秘密があった。生身の人間でありながら、血を吸わなければ生きていけない宿命を背負っていたのだ。真琴は血に飢えた世界から、衣良を救い出そうとするが……。